![]() | オトコのいる部屋 (エメラルドコミックス) (2002/12/06) たかの 宗美 商品詳細を見る |
独り暮らしのOLさんが、町で拾ったコンゴウインコと生活するドタバタコメディ。
オトコとは漢字で書くと「音子」で、このコンゴウインコの名前です。
私は前にセキセイインコを飼っていて、そのころからインコマンガ(っていうのがあるんですよ!)を集めてました。
だいたい、一冊の中にいろんなマンガ家さんが一話ずつ飼い鳥さんとのお話を披露する形態。
そのマンガを大きく分類すると、インコと飼い主さんとの触れ合いの様子を描くタイプと、インコの生活を飼い主さんが一歩引いたところから観察するタイプがありました。
当時、飼っていたセキセイはとても人懐っこい子だったので、私はどちらかというと前者のタイプのマンガを熱心に読んでいました。
たかの宗美先生の「紅丸ぼたん」というボタンインコのマンガは、紅丸とぼたんという二羽のインコの世界を、たかの先生が見守っているという後者のタイプでしたが、それでも独特の面白さとかインコとのんびり暮らしている雰囲気がよくて印象に残っていました。
・・・ということを思い出しながら「オトコのいる部屋」を読んでみたら、もうまったく違う作品!
人間は鳥の観察者どころか、鳥に振り回されっぱなしでその様子がすっごくおかしい!
ちなみに、この音子は部屋でも鳥カゴに入ることなく、主人公のアキと一緒にごはん食べたりテレビを見たり、時には外を散歩(!)したりして過ごします。たしかにコンゴウインコって身体も声もバカでかいから、ひっそりとした女性の独り暮らしからははみ出しまくりで、今までのペースで暮らすなんて到底無理そうです。

(紅コンゴウインコ・ウィキペからお借りしました)
当初のアキは「なんとなく毎日を過ごしている結婚願望の強いOL」というキャラクターだったのですが、音子に巻き込まれていくうちにどんどん強くたくましくなっていく様子がまたおかしい。音子が来てからは人生の方も引っ越し、恋、転職、結婚とたいそう賑やかに変化していきます。
さすが、鳥飼歴の長いたかの先生だけあって音子のしぐさとか行動とか、インコ独特のかわいさやコミカルさがよく描けてます。
それにしても、家にコンゴウインコがいるなんて、考えただけでワクワクするなあ!
(でもコンゴウインコは生で見るとクチバシや爪が大迫力なんで、アキのように何のためらいもなくガシガシ触れる自信がないですw)
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