いま「真面目に働く」と言ってまず連想されるのは、ここでいう労働者としての生き方、つまりどこかで雇ってもらって、ある時間分だけ労働力を売る働き方ですよね。本来、労働というのは自然のものに働きかけて価値を作ること。もう少し抽象度を下げて言うと、生活に必要なことはもれなく「労働」になるんだと思います。ですので、堅実な生き方イコールどこかにお勤めするというのは今の社会に特有の限定的な価値観なんですよね。
4コマ目に「工場とか土地とかお店とか何も持ってない人」が書かれています。資本論では労働者は「二重の自由」があると書かれていて、一つ目はそういった土地や工場などから自由なこと、そしてもう一つは身分が自由なこと。奴隷ではないということですね。だから奴隷と違って仕事を選ぶ自由はあるんです。
資本論では、資本主義が進んでいくと自営業や中小零細企業はどんどん大資本に駆逐されて行き、少数の大企業と圧倒的多数の労働者という社会になると書かれています。
私としてはのほほんと暮らしていける社会がいいなあ。
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