例えば、尖閣諸島や竹島の問題、日米同盟、TPP、原発…日本を覆う問題の数々。
「にっちもさっちもいかず、外国(特に周辺諸国)にやられ放題になっている日本」。
なんとなくそういうイメージの断片的な報道や情報はちょくちょく目にするけど、全体像や現実的な解決策はよくわからない。
それらの疑問はこの『転ばぬ先のツイ』を読めば解消されるのではないかと思います。
著者の孫崎享先生は、元外交官であり、元防衛大学教授で、外交と防衛の専門家です。
孫崎先生がどんな方か、こちらのマンガをご覧下さい。『実録・孫崎亨』
本書は、基本的には孫崎先生のツイートがベースになっていますが、単なるツイログになっていないところは、難解な孫崎先生のツイートを理解しやすくかみくだいてまとめていることです。
テーマごとにまとまり、各章ごとに@yurikalinさんのわかりやすい解説文と脚注、内容を補足するイラストや図解がつきます。
私は先生のツイートの各章ごとの概要をマンガにすることで参加させていただきました。
手前味噌ながら、各章の冒頭にマンガがあることで、その後に続く孫崎先生のツイートがすんなり頭に入ってくるのではと思います。
それから、私自身がもともと知識がない「知らない」ことから始まっているマンガなので、そういう意味では「こういうのってよくわからないんだよなー」という人が読んでも理解できるようになっているのではないでしょうか。
私自身、本書のマンガを描く上で勉強して「なるほどー」と思ったのは北方領土の話です。
二島返還か四島返還かでいつも揉めている理由や、どうしてこんなにこじれてしまったのか、はじめて始まりのところから現在までの経緯を通して理解することが出来ました。
孫崎先生の著書は多数ありますが、本書は一番初心者向けでわかりやすく書かれていると思います。
わかりやすくかみ砕いた作りになっているので、例えば、人に説明したいときの参考にとても役立つのではないでしょうか。
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ツイキャスで『転ばぬ先のツイ』の良いところをおしゃべり