こちらは小冊子を発行しているNPO法人キッズドアのサイトです。
被災したお子さんを持つ保護者に向けて作られた小冊子です。
実際に被災地で活動されている佐藤信一先生、本田涼子先生という専門家の監修を元に製作されています。
子どもたちの具体的な問題行動と、それに対してどのように対応して行ったらいいのかを、マンガで説明しています。マンガは1例完結。子育てや日々の生活で余裕のないお母さんでも、ページを開いてすぐに内容を把握できることにこだわった作りになっています。
2011年3月11日から半年以上経過しました。お子さんの心に様々な症状が出てくるのは、実は被災直後ではなく、生活が落ち着いてきたときです。避難したばかりのときは緊張しているし、周りの大人に気をつかっているからです。
「症状」というと、何か病気のような感じですが、子どもがあれだけの凄まじい体験をしたというのはとても大変なことで、子どもたちの、自分が体験したことをどうにかこうにか消化したり納得したりしようとする過程が、周りから見たら問題行動としてうつってしまうのかもしれません。
この小冊子では、子どもの問題行動を問題行動としていかに無くしていこうとするかではなく、子どもの問題行動の背景を理解して周りの大人がどのように良い方向にサポートしていくか、という考え方で作られています。
それから、お母さん一人で悩みを抱え込まないようにというメッセージも強く発信されています。お母さんと子どもは親子ではあっても違う人格であること、いくらお母さんが子どもを愛し心配していても、その子ども自身にはなれない、子どもは子どもの力で人生を歩むほかはない、それを大前提とした上で子どもに寄り添うこと、ということも重要なことだと思いました。
発行以来、とても好評をいただいているとということなのですが、ここで制作者さん達の頭を悩ませる問題が…。当初、助成金の範囲内で1000部作成したそうなのですが、東北の幼稚園や保育園などから欲しいという声を多く頂き、万単位の追加増刷が必要になり、この製作費用の資金調達に悩んでいるそうです。どこか良い調達先を見る蹴ることができればいいのですが…。私もブログやツイートで告知に協力しつつ、いろいろ当たってみようかと思います。
私は小冊子のマンガとイラストを担当させていただきました。
こちらはツイキャスで小冊子の告知をしている動画です。(グダグダ注意)