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送信者 201105 |
ティク・ナット・ハン「怒り 心の炎の静め方」から。すごくいい言葉がありました。以下に一部を引用します(´∇`)
強い感情に対処するためのシンプルな方法がいくつかあります。一つは「腹式呼吸」、お腹から呼吸をする方法です。恐れや怒りにとらわれたら、意識を腹部にもっていきます。
思考のレベルに留まっているのは危険です。強い感情は嵐のようなもので、嵐の中に立つのはとても危険なことです。それでも、多くの人々がこのようにして思考に留まり、感情に圧倒されるがままになってしまいます。
そうではなく、意識を下に下げることで根を下ろすのです。お腹に集中して意識的に呼吸をし、お腹の上下の動きに全ての意識を集中します。私たちはこの呼吸を座って行ったり、横になって行ったりします。
嵐の中の木を見ると、木のてっぺんはとても揺れが大きく、脆弱なのがわかります。嵐に吹かれて小枝がいつ折れてもおかしくありません。でもその下の、木の幹を見ると、とても強固で安定していて、嵐にも耐えられることが見てとれます。
私たちも木と同じです。私たちの頭は木のてっぺんと同じですので、意識をおへその位置に下げなければいけません。そして意識的な呼吸を始めます。自分の呼吸と腹部の上下の動きのみに集中します。これは、どんなに強い感情でもしばらく経てば消え、永遠には続かないことに気づかせてくれる、大変重要な実践です。困難なとき、この実践をするように自分を訓練すれば、嵐を乗り越えることができます。
感情はただの感情にすぎないことを知らなければいけません。感情は現れ、しばらくそこにあったあと、消え去ります。なぜ人が感情によって死ななければならないのでしょうか。あなたは感情以上の存在です。これをおぼえておいてください。危機が訪れて、息を吸ったり吐いたりするとき、実践を続ければ感情は消え去るという意識を持ち続けてください。何度か成功すれば、自分自身や実践に自信がもてるようになります。思考や感情にとらわれないでください。意識をお腹に下ろして。呼吸をしましょう。この嵐は消え去ります。怖がらないでください。
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思考や感情にとらわれず、意識を身体に下ろす、人は感情や思考以上の存在。
やっぱりティク・ナット・ハンとエックハルト・トールは同じことを言ってる。二人とも大好き。同じ意味のことは上座部仏教関係の本とか、スマナサーラさんとか小池龍之介さんとかあとクリシュナムルティもたぶん同じこと言ってると思うんだけど、この二人の言葉が一番好き。他の方の言葉ってわりと「叱られてる感」があるんだけど、お二人の言葉は気持ちが暖かくなってかつ安心する、勇気が出る。