「全てを受け入れ委ねることでうまくいく」
私の座右の銘です。
忘れがちになっていたんですが、最近鼻づまりに悩まされたことで思い出しました。
鼻づまりから逃れようとあがくほどひどくなってイライラしていたんです。鼻づまりになると鼻で呼吸できないから口で呼吸するじゃないですか。そうなると、例の「口呼吸の害」を思い出して、一口吸うたびに体に悪いことしてる、でも呼吸できないし・・・ってジレンマで余計にイライラしたりして。
そんなときにこのことを思い出して、いっぺんそんな状態を受け入れてみることにしました。
たとえ口呼吸だって嫌々吸うよりも受け入れる方が良いことは明らか。
そうすると鼻づまりが溶けていくというか、いつのまにか治って楽になっているんです。
単なる気持ちのもち方とはいえ、たぶん細かな筋肉の硬直とか血行の善し悪しに影響があったりすんじゃないかな。
子どもの頃、お腹が痛いときに「痛みと一緒にいると楽になる」ということに気づいたことがありました。痛みから逃げようとすると痛いのが余計につらくなる。そういえばテレビで見たんですが、重量挙げの選手の女の子がバーベルを持ち上げるのはすごく大変なんだけど、その中にベストな姿勢というかポジションがあって、そこにうまくはまると「重いんだけど、つらくなくて気持ちいい重さ」になって、うまく持ち上げられるということを言ってました。私が座右の銘としてあげた言葉と一見ちょっと違うけど、なんとなく根っこは同じなんじゃないかな。困難なときでも、ベストな在り方でいればつらくないっていうのかな。
あと、これはフィジカルなことだけじゃなくてあらゆる場面にも応用できることなんじゃないかと思います。
・・・なんて思っていたら、古本屋さんでアンアンと一緒に買ってきたこの本に同じようなことが書いてあった。
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作家の宇野千代さんが傾倒していたという、中村天風さんの講和集。健康でいるためには食べ物とか健康法とかも大事だけど、心の在り方、感情の持ち方にも関心を持つべき。むしろこちらのほうが大事。怒りや妬み不安という感情は血液やリンパの状態を悪くする。嬉しいこと、愉しいことはどんどん口に出したり反芻するべき。そうすることでどんどん増幅されていく。この反対のことはみんな努力しなくてもしょっちゅうやっているから要領は心得ているはず。・・・なんていうことが今回私の中に残ったことかなあ。